お知らせ

第1回招聘アーティスト紹介

第1回宮若国際芸術トリエンナーレTRAiARTにて作品展示を行う5名のアーティストを紹介します。

2021.6.1 お知らせ
第1回 招聘アーティスト紹介

第1回宮若国際芸術トリエンナーレでは、国際的に活躍し、世界の主要メディアから高く評価されている、若手アーティスト5組を招聘しました。選定にあたっては、地域の特性や場の力、時の流れを感じさせるような展示構成を念頭に置きました。招聘したアーティストは、いずれも九州ゆかりの気鋭の若い世代。宮若の地を訪れ、対話を繰り返しながら、時間をかけてそれぞれが作品制作を行いました。第1回にふさわしい多彩な表現と多様な空間構成をもつ、見応えのある作品が揃っています。

統括キュレーター 齋藤俊文(九州大学)

展示会場
MUSUBU AI(旧吉川小学校跡)、MEDIA BASE(旧笠松小学校)、
TRIAL IoT Lab(旧宮田西中学校)
展示期間
2021 年 7 月 30 日 ~ 2024 年 5 月 31 日

生島国宜 | ixima kuniyosi

プロフィール

1980年福岡県生まれ、画家。武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2006年より福岡を拠点に活動。2014年には、ディオール特別展「Esprit Dior」(東京)にてクリスチャン・ディオールの肖像画を手掛ける。国内外多数の個展・グループ展への参加の他、展覧会・イベントの企画構成、ミュージシャン・ダンサーとのコラボレーションを行う等幅広く活動している。

ixima_kuniyosi
撮影:泉山朗土
グループ展「筑後アート往来2017-2018 藝術生活宣言」展示風景 / 九州芸文館
2018年
撮影:シム・ウヒョン
月から来るもの(Esprit Dior展委託制作)
2014年
キャンバス / アクリル
撮影:泉山朗土

オレクトロニカ | Olectronica

プロフィール

加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。代表作は『wood figure』『風景への参道』等。2018年には佐賀でのレジデンスプロジェクト「side by side」を展開。多種多様に変化する時代の隙間を埋めるため、表現の模索を続けている。作品制作のほか、空間デザインや企画のプロデュースも手掛ける。

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2018年
発泡スチロール / 単管パイプ
大分県立美術館「脱!人形-旅のはじまり-」などで展示。建築や風景を変容させる装置であり、観る者の視点や身体感覚を揺さぶる。可動する作品は各地を旅する様に出現し、それぞれの場所で物語を生む。
オレクトロニカ×mama!milk 風景への参道 2016年
ミクストメディア
オレクトロニカが拠点を置く竹田の神社の境内に期間限定で展示された建築的作品。スロープを登ると、空間内部には町の音で構成された音楽が響き、四角の窓によってトリミングされた城下町の日常の風景を眺める事ができる。

しまうちみか | Mika Shimauchi

プロフィール

1987年、熊本県生まれ。現代美術家。崇城大学大学院芸術研究科を卒業後、熊本にある廃校を利用した集合スタジオ龍門アーティストスタジオを拠点に活動をしている。代表作は『自立について』『DOG HEAD』等。2018 年には、「TIGER HOUSE STUDIO」(上海)、「Vermont Studio Center」(アメリカ)などの、レジデンスプログラムに参加。その他、国内外での個展・グループ展に多数参加。ドローイングから着想した、曖昧さ、不確実性を内包する造形作品を多く制作している。

Photo:RYO Ito
個展『秋の種企画 自立について』 / 福岡アジア美術館企画展示室C 展示風景
2020年
一見自立しているようで、自立できていない作品を多く展示した。物理的、社会的、精神的な『自立』をめぐる作品を展示した個展。
撮影:MIYUKI TOUDOU
Dog head 2017年
FRP樹脂
野生と理性の境界をテーマに制作。頭部を犬、身体を人間に見立てて表現した作品。
撮影:photo office overhaul

松尾高弘 | Takahiro Matsuo

プロフィール

1979年生まれ、福岡県出身。株式会社ルーセントデザイン代表。九州芸術工科大学大学院修了。映像、照明、オブジェクト、インタラクションと、美的表現による光のインスタレーションを中心に、映像やライティング、プログラミングなど、多彩な表現やテクノロジーによるアートワークを一貫して手がける。2020年は、羽田空港国際線ターミナル「TOKYO AIR」、LA MER Genaissance「Dreamscape」、Pola Museum Annex 個展「INTENSITY」など。 

Spectra
2021年
太陽光の放射角を持つ特殊なLED光が、リアルな水に透過し反射することで閃光や流星のようなまばゆい輝きを放つ、光と水のインスタレーション。
透花
2020年
京都泉涌寺「仙人の庭」の中空に咲くスチールのラインとプリズムによる透明な花。風に揺らめくことで、微かに動きのある空間をつくり出した。

日山豪 | Go Hiyama

プロフィール

佐賀県出身のサウンドデザイナー。2002年、テクノミュージックプロデューサーとして英国レーベル「Coda」よりデビュー。2010年、サウンドデザイン会社「エコーズブレス」を設立。多くのプロダクト、空間、映像等のプロジェクトに携わる。個人では、個展「音を鳴らすということ」主催、自動BGM生成プログラム『AISO』システム開発、音×器のブランド『モノヲト』商品開発など、音を多角的に捉える活動を行っている。その他、大学、企業での講演も多数。

モノヲト
2020年
佐賀県吉田焼 磁器メーカー「224porcelain」と共同で開発した音の鳴るカップ。カップを口元に運んだり、置いたりするときに心地良い音が鳴る。
音を鳴らすということ「絃」
2018年
展示空間に弦を張り、来場者は自ら弦を爪弾くことで「音を鳴らす」体験ができる。