第1回宮若国際芸術トリエンナーレでは、国際的に活躍し、世界の主要メディアから高く評価されている、若手アーティスト5組を招聘しました。選定にあたっては、地域の特性や場の力、時の流れを感じさせるような展示構成を念頭に置きました。招聘したアーティストは、いずれも九州ゆかりの気鋭の若い世代。宮若の地を訪れ、対話を繰り返しながら、時間をかけてそれぞれが作品制作を行いました。第1回にふさわしい多彩な表現と多様な空間構成をもつ、見応えのある作品が揃っています。
統括キュレーター 齋藤俊文(九州大学)
- 展示会場
-
MUSUBU AI(旧吉川小学校跡)、MEDIA BASE(旧笠松小学校)、
TRIAL IoT Lab(旧宮田西中学校) - 展示期間
- 2021 年 7 月 30 日 ~ 2024 年 5 月 31 日
生島国宜 | ixima kuniyosi
プロフィール
1980年福岡県生まれ、画家。武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2006年より福岡を拠点に活動。2014年には、ディオール特別展「Esprit Dior」(東京)にてクリスチャン・ディオールの肖像画を手掛ける。国内外多数の個展・グループ展への参加の他、展覧会・イベントの企画構成、ミュージシャン・ダンサーとのコラボレーションを行う等幅広く活動している。
オレクトロニカ | Olectronica
プロフィール
加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。代表作は『wood figure』『風景への参道』等。2018年には佐賀でのレジデンスプロジェクト「side by side」を展開。多種多様に変化する時代の隙間を埋めるため、表現の模索を続けている。作品制作のほか、空間デザインや企画のプロデュースも手掛ける。
しまうちみか | Mika Shimauchi
プロフィール
1987年、熊本県生まれ。現代美術家。崇城大学大学院芸術研究科を卒業後、熊本にある廃校を利用した集合スタジオ龍門アーティストスタジオを拠点に活動をしている。代表作は『自立について』『DOG HEAD』等。2018 年には、「TIGER HOUSE STUDIO」(上海)、「Vermont Studio Center」(アメリカ)などの、レジデンスプログラムに参加。その他、国内外での個展・グループ展に多数参加。ドローイングから着想した、曖昧さ、不確実性を内包する造形作品を多く制作している。
松尾高弘 | Takahiro Matsuo
プロフィール
1979年生まれ、福岡県出身。株式会社ルーセントデザイン代表。九州芸術工科大学大学院修了。映像、照明、オブジェクト、インタラクションと、美的表現による光のインスタレーションを中心に、映像やライティング、プログラミングなど、多彩な表現やテクノロジーによるアートワークを一貫して手がける。2020年は、羽田空港国際線ターミナル「TOKYO AIR」、LA MER Genaissance「Dreamscape」、Pola Museum Annex 個展「INTENSITY」など。
日山豪 | Go Hiyama
プロフィール
佐賀県出身のサウンドデザイナー。2002年、テクノミュージックプロデューサーとして英国レーベル「Coda」よりデビュー。2010年、サウンドデザイン会社「エコーズブレス」を設立。多くのプロダクト、空間、映像等のプロジェクトに携わる。個人では、個展「音を鳴らすということ」主催、自動BGM生成プログラム『AISO』システム開発、音×器のブランド『モノヲト』商品開発など、音を多角的に捉える活動を行っている。その他、大学、企業での講演も多数。